男性の禿(薄毛)の原因と対策

男性の悩みで多いのが、禿(薄毛)ではないでしょうか。今回は、この禿(薄毛)の原因と対策について調べてみました。禿(薄毛)の対策をするためにも、正しい原因の把握が必要です。禿(薄毛)の原因には、どのようなものがあるのかご紹介させていただきます。


禿(薄毛)の原因


  • AGA(男性型脱毛症)
  • 生活習慣で起きる禿(薄毛)
  • その他禿(薄毛)


AGA(男性型脱毛症)の原因と対策


症状

AGA(男性型脱毛症)は、最も深刻な禿(薄毛)の原因です。このAGA(男性型脱毛症)になると一般的な禿(薄毛)対策は効果がなくなります。AGA(男性型脱毛症)は髪の毛が正常に成長しなくなります。具体的には毛包では、通常太い毛を作り出しますが、AGA(男性型脱毛症)になると、この毛包が小さくなり、正常に毛が育たなくなります。一般的に、髪の毛は、3年から5年で抜け変わります。AGA(男性型脱毛症)になると、そのサイクルが半年から1年に短縮され、生えてから抜けるまでのサイクルが短くなるのが特徴です。10代~20代の若い年齢の頭皮は、毛の生える力が強いため、ちょっとやそっとの薄毛原因で禿げることはありません。しかし、この年代あたりで髪の毛が薄くなる場合は、AGA(男性型脱毛症)の可能性が高くなります。特定の部位だけが薄くなる場合、額、つむじ等の特定の部位の毛が薄くなる場合、細くて短い抜け毛抜け落ちた毛が細くて短かくなってきた場合は、AGA(男性型脱毛症)の可能性が高くなります。AGA(男性型脱毛症)になると、細くて短い毛が目立ち始めます。また、薄毛が広範囲に広がいます。細い毛が目立ち始めると、髪の毛のボリュームが減り、頭皮が透けて見えるようになってきます。


AGAの原因


  • DHT(強力な男性ホルモン)
  • 遺伝

AGA(男性型脱毛症)の原因は、DHT(強力な男性ホルモン)と遺伝です。DHT(ジヒドロテストステロン)は、DHTは、テストステロン(誰にでも存在する男性ホルモン)とⅡ型5αリダクターゼ(頭皮の毛乳頭に存在する酵素)」によって生成されます。作られたDHTは、髪の毛の成長を強制的にストップさせる作用があります。また、遺伝も、AGA(男性型脱毛症)の原因になります。AGA(男性型脱毛症)が遺伝するわけではなく、どれだけDHTが作られやすいか、どれだけDHTの影響を受けやすいかが、生まれたときから遺伝で決まると言われています。


AGA(男性型脱毛症)の対策

AGA(男性型脱毛症)になると進行が早いため、早期の対策が必要になります。AGA(男性型脱毛症)にかかると、髪の毛の生え変わりのサイクルが短くなります。一生の髪の毛の生え変わりのサイクルは、40回から50回と言われています。AGA(男性型脱毛症)は、このサイクルが短くなる病気です。この生え変わりのサイクルを正常に戻すことで、禿(薄毛)を防止することが可能になります。AGA(男性型脱毛症)を対策する、抜本的な原因は、DHTを作らせないことが重要です。具体的な対策は、そのAGA(男性型脱毛症)の進行レベルにより異なります。主な、治療方法としては、AGA治療薬、AGA育毛剤、育毛サプリ等が一般的です。


生活習慣で起きる禿(薄毛)の原因と対策

生活習慣の乱れは、禿(薄毛の)原因になると言われています。


原因と対策


  • 睡眠不足
  • 食生活
  • 亜鉛不足
  • 喫煙
  • ストレス


睡眠不足

育毛には、寝ている間に分泌される成長ホルモンが深く関係していると言われています。従って、睡眠不足になると禿(薄毛)の原因になると言われています。睡眠は、寝ている時間に髪が成長しダメージも修復してくれます、一方で、睡眠時間が少なくなると、元気のない弱々しい髪になる場合があります。十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。


食生活

偏った食生活は、禿(薄毛)の原因になります。特に、高脂肪、高コレステロールの食品は、血行不良や皮脂の分泌が過剰になる原因になります。血行不良や余分な皮脂は、頭皮環境の悪化や、髪の成長を妨げる原因と言われています。


亜鉛不足

亜鉛は、髪が成長するために重要な役割を担っている成分です。また、AGAの原因になるDHTの生成を抑える効果もあります。亜鉛の摂取量は、1日の目安として15mgです。不足しないようにすることが大切になります。食事やサプリメントにより摂取するようにしましょう。


喫煙

ニコチンの作用で、毛細血管が収縮して血流が悪くなり、栄養を毛根までスムーズに届けることができなくなります。毛母細胞のはたらきを弱くする活性酸素や、髪の成長を妨げるビタミンCの欠乏も薄毛の原因にもなります。禿(薄毛)が気になる方は、禁煙がおすすめです。


ストレス

ストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れ、「血管の収縮」や、「内臓機能の低下」が起こり得ます。また、ストレスを感じたときに「副腎ホルモン」が分泌されます。この副腎ホルモンが分泌される課程で、身体の中に活性酸素が多く発生し、毛母細胞のはたらきが弱くなると言われています。出来るだけ、ストレスを溜めない様に生活することが重要です。


その他禿(薄毛)になる原因と対策

その他の禿(薄毛)の原因として一般的なものをご紹介させて頂きます。


原因


  • 頭皮に刺激を与えすぎる
  • 洗浄力が強いシャンプーの使用
  • 髪の洗い過ぎ
  • 髪の自然乾燥
  • 蒸れ
  • 頭皮の老廃物
  • 紫外線
  • 髪型


頭皮に刺激を与えすぎる

頭皮は、皮膚が薄く、皮膚の内側に細い血管がたくさん通っているデリケートな部位です。従って、頭皮への強い刺激は、頭皮が傷ついてしまう可能性がありますので、逆効果と言えます。頭皮が物理的な刺激を受けると皮膚を修復する際に分裂・増殖した表皮細胞がフケとなって蓄積されてしまいます。


洗浄力が強いシャンプーの使用

最近では頭皮にやさしいシャンプーが増えてきましたが、市販のシャンプーの中には、香りやツヤをだすための成分や、泡立ちをよくする成分が含まれている場合が多くあります。また洗浄力が強いシャンプーには、高級アルコールが多く含まれており、皮脂を落としすぎてしまいます。これにより、皮脂の過剰分泌が起こります。対策としては、香料、着色料、保存料が含まれていないシャンプーや適度に皮脂を落とすシャンプーの使用が有効です。


髪の洗い過ぎ

頭を洗えば洗うほど頭皮が清潔になる感じますが、1日に何回も洗髪すると、皮脂を取りすぎてしまいます。皮脂には、保湿機能やバリアの役割もあります。皮脂を取り過ぎて一定量以下になると、身体が不足した皮脂を補うために、皮脂を多く分泌するようになり、皮脂が過剰状態になる場合があります。対策としては、シャンプーの回数は1日1回夜のみとし、頭皮を傷つけないように指の腹でもみ洗いを行い、洗髪時に頭の筋肉をほぐす様な方法がおすすめです。


髪の自然乾燥

洗髪のあとに髪を乾かさずに自然乾燥すると、髪と頭皮の間の湿度が高くなりますので、頭皮の常在菌(マラセチア菌)が繁殖する場合があります。この菌が増えすぎると、頭皮や毛穴が炎症を起こしてしまい、抜け毛が増える可能性があります。自然乾燥はフケや、頭皮のかゆみの原因にもなりますので、ドライヤーをつかってしっかり乾燥させるのが良いでしょう。


蒸れ

帽子やヘルメットを長時間かぶり続けると頭皮が蒸れます。蒸れた頭皮は皮脂の分泌が増えるため、皮脂をエサにしている常在菌(マラセチア菌)が繁殖します。菌が増えすぎると、頭皮や毛穴が炎症を起こして、抜け毛が増える可能性があります。また、締め付けがきつい帽子は頭皮が圧迫されて血行が悪くなるため、長時間かぶらないようにするのが良いでしょう。


頭皮の老廃物

身体の中の老廃物は、頭皮からも排出されます。頭皮の老廃物と、皮脂が混ざると頭皮の皮膚下で角栓になって毛穴が詰まります。毛穴詰まりによって、毛根が圧迫されたり、呼吸ができずに酸素が不足する可能性があります。対策としては、脂質が少ない食生活、頭皮が蒸れないようにするのが良いでしょう。


紫外線

紫外線を長時間浴びるのは、お肌に悪いのと同じように頭皮にも悪影響を及ぼします。紫外線自体はビタミンDを合成するのに必要という一面もあるので、悪いばかりではありませんが、浴びすぎには注意が必要です。頭皮の乾燥や、老化、活性酸素など、育毛の妨げになる可能性があります。対策としては、紫外線をあまり浴びない様に心がけることと、日陰や帽子を有効活用する等の対策が必要です。


髪型

髪型も間接的に禿(薄毛)の原因になる場合があります。例えば、いつも同じところで分け目を作ると、地肌が見える頭皮は、紫外線やその他の外的刺激を受けやすくなるためです。また、髪の毛を無理に引っ張ったり、いつも同じ縛り方をするようなヘアスタイルは、毛根に負担がかかりますので抜け毛の原因となります。パーマやヘアカラーで使用する液も、頭皮環境を悪化する原因と言えます。対策としては、分け目の位置を定期的に変えたり、帽子をかぶり、直接紫外線を頭皮に当てないような工夫や、髪を引っ張るヘアスタイルをやめる日をつくる、過度なパーマやヘアカラーは避ける等がおすすめです。


まとめ

いかがでしたか。今回は、禿(薄毛)の原因についてご紹介させて頂きました。是非、参考にしてみてください。